中学1~3年生 場面緘黙症の体験
【入学したての頃】部活選びは協調性が邪魔をする
中学校に入学し、入部する部活を決めなければならないという事は、場面緘黙症の私には厄介なことでした。
楽しそうだなと思う部活はありました。吹奏楽部やテニス部などです。
しかし私は、当時仲の良かった友人が入りたいと言ったバレーボール部に入部することになりました。
話せる友人が一緒でないと、入部する勇気が無かったのです。
それに、友人から一緒に入ろうと誘われて、断る選択肢もありませんでした。
当時の私は、何かを“断る“という行動が全くと言っていいほど出来ませんでした。
何か言われるのが怖くて、何でも周りに合わせてしまうんです。
良く言えば、協調性があるという事ですね(^^;)
この協調性に関しては、大人になった今でも健在です。
とにかく自分の意見も言えないので、あまり興味が無かったのにも関わらず「いいね。バレー部に入ろう。」と言ってしまい、入部を決めてしましました。
【入学したての頃】 場面緘黙症が原因で大きな声が出せない
運動部と言えば、練習で声を張り上げたりしますよね?
これが場面緘黙症の私にとっては苦痛でした。
人前で声を出す事さえ難しいのに、大きな声出すだなんて・・・しかも出来ませんとも言えず・・・
これは私の中で、“やらなくてはいけない事“として無理矢理に声を出すしかありませんでした。
私の場合は部活だったり、授業の発表といった声を出さざるを得ない場面の時、人からこうしてちょうだいと言われた時は、“やらなくてはいけない事“という認識になり、無理矢理でも声を出すことは出来ました。
ただ、とてもストレスになる事でした。
中学2年生の頃
【中学2年生】 集団活動では場面緘黙症の症状が出てしまう
授業中グループで話し合い、相談して何かを決める様な事、みんなで雑談なんかもとにかく苦手で何も発言せず終わる事がほとんどでした。
優しいクラスメイト達が、「◯◯ちゃんはどう思う?」と聞いてくれますが、私は固まってしまい、誰誰と同じ意見だと言う事くらいしか出来ません。
その度に私は、周囲に溶け込めない、楽しく会話が出来ない自分を責めていました。
ちゃんとした返事をしないと相手も嫌な気持ちになると分かっていましたが、自分では発言のコントロールが出来ない状態でした。
このような場面緘黙症の症状は、小学生の頃とほぼ変わらずでした。
【中学2年生】 部活内で流行った「いじめ」
なぜかバレーボール部内では、当時いじめが流行りました。
その時々でターゲットになる子は変わるのですが、何度か私もいじめのターゲットになります。
私の場合は、無視されたり、私がここに居ないかのように振る舞われる事がほとんどでした。
陰口を言われたり、部内で伝達するべき事を伝えてくれない、という事もありました。
場面緘黙症の症状が出て、人前では委縮してしまう事が多かったのですが、いじめが原因で更に萎縮し、この頃はかなり対人恐怖を感じていました。
辛すぎて、母親に部活辞めたいと言ったこともあります。
でも、いじめの事は言えないようなお年頃でもあったので、何も伝えず、部活を辞めることも出来ずでした。
【中学2年生】 担任の先生と話し合う
仲良しの友人がいじめられる側になった時、その子が不登校ぎみになりました。
それがきっかけで担任の先生に、いじめの事実が知られる事となります。
先生は、上手く話せない私の話を引き出そうと、熱心に聞いてくれました。
部活内のいじめが完全に無くなった訳ではありませんが、先生が手回ししてくれたお陰で、バレーボール部がだいぶ平和になりつつありました。
担任の先生も場面緘黙症の事は知らなかったようですが、決して私の喋れないことを否定したりもせず、親身に相談にのってくれて感謝しかないなと思っています。
中学3年生の頃
【中学3年生】 部活引退して心が軽くなる
部員たちと上手くいかない事もあり、相変わらず窮屈な思いをすることはありましたが、いじめはほぼ無くなっていました。
みんな少し大人になったという事もあるでしょう。
夏の大会が終わると3年生は引退ですね。
あの時の安堵と言ったら、他では言い表せないくらいの事で、涙が出るほど嬉しかったです。
正直、バレーボールが上手くなりたいとかも無かったし、大会で勝ったも負けたも私にとっては関係なくて、とにかく早く終わって欲しいと考える位に辛い日々だったので、他の部員とは温度差がかなりあったように思います。
【中学3年生】 仲良しグループが出来る
クラス替えがあったり、部活の引退を機に、私も仲良しの友人が出来ました。
きっかけは1人で行動している私に、一緒に○○しよう、と相手が話しかけてくれた事でした。
このグループ3人で居るときは、場面緘黙症の症状はあまり出ずリラックスできていたと思います。
2人共いつも優しく接してくれて、決して「もっと喋って」など追い詰めるような事も言わないので安心して話せたのかもしれません。
この頃は、今までの学校生活で1番良く笑っていたことを覚えています。
友人達のお陰で、初めて中学校って楽しいと思う事が出来ました。
場面緘黙症の症状も少し軽くなっていたと思います。
【中学3年生】 頑張ったご褒美
場面緘黙症のことで部活ではかなり辛い思いをして、何度も辞めたいと思っていましたが、何とかやり遂げる事が出来ました。
引退後の中学校生活を楽しく過ごせた事は、「頑張ったご褒美がもらえたんだ」とも思えました。
辛い思いは沢山しましたが、今思えば場面緘黙症と向き合いながら生きていく上で、たくさんの学びになったと感じています。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!
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