~場面緘黙症だった管理人~ 職を転々としていた頃の体験談

場面緘黙症だった管理人の体験談

初めての職場を辞めてから

 

私は初めての就職先を辞める決断をしてから、次の職を探し始めていました。

親のいう事や世間体を気にして、この頃は、仕事を辞めるなら次が決まっていないといけないと思い込んでいたからです。

そして、職を転々としていた頃に、初めて場面緘黙症という言葉を知りました。

 

 

初めてのコールセンター

時給が良い事や、株式に興味があったこともあり、証券会社のコールセンターに派遣社員として入社しました。

私の場合、対人でなければ場面緘黙症の症状はほとんど出ない事が分かっていたので、人と電話で話す事は “練習“ になるとも思いました。

勉強することも沢山あり大変さもありましたが、同期のメンバーが仲良くしてくれて、皆で飲みに行ったりするのが楽しみでした。

飲みに誘ってくれるのはとても嬉しかったのですが、人数が多いと、いくら仲良しと言っても私は聞き役に回るばかりでした。

人数が多いとまだ、場面緘黙症の症状が出てくるので、私はお酒が入っても皆に本音で話しが出来ないんだな、と落ち込むこともありました。

 

 

コールセンターの派閥とイジメ

女性の多い職場だったので派閥があったりして、あまり居心地の良い職場とは言えませんでした。

今まで仲の良かった人ともギクシャクし始め、私が仕事に真面目なのと、話さないことが面白くないと思われた様で、無視されるようになりました。

隣の席に座っているのにコソコソと私の悪口を言っているのが聞こえた事もあります。

私は場面緘黙症の症状が酷かった子供の頃の辛い体験がフラッシュバックして、ますます周囲とコミュニケーションを取りづらくなりました。

この状況が続き精神的に辛くなり、2年弱続けたコールセンターの仕事を辞めてしまいました。

この時は少し心を休ませたい気持ちもあり、3ヵ月位は働かずにいました。

 

 

自分が場面緘黙症だった事を初めて知る

私は20代前半まで、場面緘黙症という言葉を知りませんでした。

たまたま点けたテレビの特集で場面緘黙症という症状があるという事をやっていて、それを見た時は驚きと衝撃を受けました。

全部私に当てはまる症状・・・。私は場面緘黙症なのだと確信しました。

今まで自分の性格が悪いと責め続けていたので、少しほっとしました。

これまでの事は場面緘黙症のせいにしても良いと思えた瞬間でした。

 

 

工場で働く

今度は全く違う仕事ですが、哺乳瓶の組立てをするライン作業の工場に派遣として働き始めました。

人と関わることが少し怖くなっていた事もあり、工場ならあまり人と関わる事もないかなと思って選びました。

実際に休憩時間や作業の確認などをする時以外は、コミュニケーションがあまり必要ない現場でした。

仕事の内容もすぐ覚えることはできましたが、他の人がいじめられているのを見るのが辛かった事や、しっくりこない感じもあり半年くらいで辞めています。

今思えば、自分がいじめられる側になる前に逃げようという心理も働いていたと思います。

 

 

またコールセンターの仕事を始める

今度はDVDレコーダーのインフォメーションセンターで電話の仕事を始めました。

工場よりも事務やコールセンターの方が慣れているという理由だけで選びました。

この職場で辛かったのが、グループディスカッションがあったことです。

この頃は、1対1なら割と人と話せるようになっていましたが、大勢で話すことは全く難しい状況でした。

その時にはどうしても場面緘黙症の症状が出て、なかなか話すことができず、苦しくなっていました。

結局この職場は遠くへ移転することになり、半年くらいで辞めましたが、その時はほっとしている自分が居ました。

 

 

期間限定の仕事

とりあえず何か仕事をしなければ、と派遣で事務の仕事を始まます。

この頃は結婚する事が決まっていたので、仕事は期間限定の派遣社員で気楽にやっていこうという考えになっていました。

仕事を続けるのが怖くて、場面緘黙症の症状と向き合う事が怖くて、結婚に逃げたとも言えるかもしれません。

期間限定の仕事だったので、結婚する少し前に派遣の契約期間が終わっています。

 

 

場面緘黙症のため転々とした職場

初めての就職は正社員でしたが、その後はずっと派遣社員として職場を転々としていました。

場面緘黙症の症状で辛くなると、なかなか続かないことが多かったです。

なぜ話せないんだろう、話せるようにならなきゃいけないと自分を追い込んだり、時には周囲とコミュニケーションを上手く取るため背伸びしたりもしました。

職場ではなかなか上手くいかないままでしたが、結婚してすぐ子供が出来たので、3年位は仕事をしない生活を送りました。

まさに結婚が逃げ道と言った感じです。

 

 

場面緘黙症で辛い思いをしている方へ

私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。

ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。

今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!

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