結婚してからの場面緘黙症の症状
結婚して働かなくても良い環境になれば、人間関係に悩むことも減ると思いほっとしていました。
一番面倒に感じていたのが職場の人間関係だったからです。
夫の親の前では場面緘黙症に悩まされる
夫の両親とは住んでいる所が遠すぎて滅多に会う事がないので、場面緘黙症を引きずっていた私にとって、会う度に緊張をしていました。
会う頻度が少ない人とコミュニケーションを取る事は、子供の頃から苦手でした。
少し慣れてきたと思っても、しばらく会わないでいると、また話せなくなっていたりしました。
夫の両親と雑談しろと言われても、何を話したら良いか分からず、よく場面緘黙症の症状で固まってしまうことがよくありました。
相手はあまり気にしていないかもしれませんが、話せない事に自己卑下してしまう事もありました。
その一言が場面緘黙症で苦しんだ頃の記憶を思い出させる
夫の両親と会った時に「何で喋らないの?置き物みたい」と夫から言われた瞬間、フラッシュバックというのでしょうか、子供の頃の辛かった気持ちが蘇りました。
何気なく言ったのかもしれませんが、かなり堪えました。
喋りなよと言われれば言われるほど、不安とストレスがかかり余計に喋れなくなります。
それと同時に “喋らなくてはいけない“ というプレッシャーで場面緘黙症の症状や緘動も出てきたりしました。
この頃は「私は人見知りが激しいから」という様なことを言って周囲には説明していました。
場面緘黙症だとは誰にも言えずにいました。
夫の転勤で見知らぬ地へ引越し出産する
当時は埼玉に住んでいましたが、結婚して1年も経たないうちに、夫の転勤で青森に引っ越す事になりました。
私にとって青森は全く踏み入れたことの無い土地でした。
しかも妊娠8ヵ月の頃だったので、今思うとよくついて行ったなと思います。
全く知らない所に住むという事は不安要素も沢山ありましたが、もともと好奇心旺盛な私にとっては、興味深いことでもありました。
実家から離れて子育てすることに不安がある中で、無事出産しました。
子供が産まれて母親になったらまた、場面緘黙症のことも含めて成長できるだろうと期待もしていました。
どこへ行っても話しかけられる
まだ小さな赤ちゃんを連れてスーパーへ買い物に行ったりすると、必ずと言っていいほど、お年寄りに話しかけられました。
赤ちゃんが居るとこうなのか?土地柄なのか?分かりませんが…。
話しかけてもらうのは緊張しても嬉しい事だったのですが、お年寄りの話す青森弁が何を言っているのか理解できず、愛想笑いで誤魔化すということもしばしばでした。
フレンドリーに話しかけてくれる人が多かったので、場面緘黙症の症状もあまり出ることなく受け答え出来ました。
病院では場面緘黙症の症状がちらほら
赤ちゃんの頃は予防接種だったり健診だったり、病院に行く機会も多くありました。
私は病院が苦手で、先生と1対1で話をするというのはとても緊張するものでした。
通常は1対1の方が話がスムーズに出来るのですが、病院の場合は雰囲気にのまれてしまい緊張するのです。
何か喋らないといけない、という心理状態になると、場面緘黙症の症状が出ることもあります。
そうすると、本当は質問したいことがあっても、先生を前にしたら聞けずに後になって「あの質問しなかったな」と思い出します。
不思議なのですが先生と話す場面になると、自分の頭の中で「質問は無い」ということになってしまいます。
とっさに思い出せなくなるというか、その場面の時だけ忘れてしまっている様な感覚です。
今でも緊張を伴うと、こうなってしまう事はよくあります。
病院で話すことに慣れてくる
私の娘は発達にかなりの遅れがあり、それに気づいた頃は、病院だったり療育センターへ何度も通いました。
色々な医療機関を受診して、娘の発達状況などをこと細かに話さなければならない事もありました。
運動機能の遅れもあり、リハビリの先生とコミュニケーションを取る場面も沢山ありました。
今でも苦手ではありますが、お陰で病院の先生に意思を伝えることは難なく出来る様になりました。
もし場面緘黙症の症状で話づらくなった時のために、聞きたい事はしっかりメモして行くようにもなりました。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!
場面緘黙症さんの心をケアするお手伝いを始めましたので、公式LINEをご用意しています。
ご登録頂いた方には、自己肯定感をアップしていただけるメソッドを無料でプレゼントしていますので、よかったら登録して下さいね!
コメント