小学校での場面緘黙症児の教育について
場面緘黙症は幼少期に発症する事が多いため、小学校での生活について、私の体験を踏まえて支援等どのようにしたら良いか考えてみました。
私は普通学級でしたが、特別支援学級に通う子も居るそうなので、双方の良い点・悪い点もまとめています。
普通学級での良い点
●クラスの人数が多い為、気の合う友人が見つかる可能性がある。
●周囲の子達がどんな遊びをしているか等、様子が知れる
●周囲のお友達や先生に、場面緘黙症についての理解を深めてもらうきっかけになる。
話せるお友達が出来れば、とても心強くなり、他の子とも話せるきっかけになる場合もあります。
お勉強をするのに支障がないのであれば、普通学級で大丈夫だと思われる人が多いかもしれません。
クラスの子に場面緘黙症の理解を進めたり、担任がある程度個別に対応することが可能であれば、普通学級でもやっていけるでしょう。(症状の程度にもよると思います。)
普通学級での悪い点
●周囲に理解されずイジメに発展する可能性がある
●担任1人では支援が行き届かない
●成績を低くされる可能性がある
症状の程度にもよりますが、場面緘黙症の子はかなり行動の抑制がかかる為、積極性に欠けるという点で成績が低くされる可能性があります。
また、教師やクラスメイトの理解が無ければイジメに発展したり、本人のストレスやプレッシャーが大きくなって不登校になる場合があります。
学校によってはなかなか個別の対応が難しい場合もあります。
特別支援学級での良い点
●クラスの人数が少なく支援が行き届きやすい
●本人のストレスが減る
●教科によって普通学級で学ぶ事も可能
1クラスの人数が少ないという事だけでも、場面緘黙症児にとってのストレスのかかり方は大分違うと思われます。
きちんと配慮されて本人が安心できるようになれば声が出せるようになります。
慣れてきたら少しずつ、普通学級で学ぶ機会をを増やしていくのも良いですね。
まずは本人が普通学級で学びたいと思える教科から、交流していけたら理想かなと思いました。
特別支援学級での悪い点
●変な子だとレッテルを貼られる可能性がある
●普通学級の子にからかわれる可能性がある
●他のお友達の話についていけなくなる
周囲の理解が無ければ、変な子だと思われたり、からかわれたりするかもしれません。
基本は支援学級で勉強をしている場合、普通学級お友達との話題についていけない事もあるでしょう。
また、親からしたら障害児ではない子を支援学級に通わせることに抵抗を感じる、という事もあるかもしれません。
どちらにしても周囲の理解が必要
場面緘黙症の子供を持つ親御さんとしては、普通学級が良いのか特別支援学級で学ばせるのが良いのか迷われると思います。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、それを踏まえた上で考え、お子さんの特性に合わせて決めていくと良いでしょう。
普通学級でも特別支援学級でも、学校全体で場面緘黙症という症状に対する理解は必要になってくると思います。
理解が広まっていない学校も多いので、親御さんから学校への働きかけも必要になってくると思われます。
本人の意思を一番大切にして欲しい
普通学級、特別支援学級のどちらを選んでも、本人のストレスにならない様な対応が必要です。
本人が無理なく通いやすい方が良いので、まずは場面緘黙症児本人の意思を大切にして欲しいと思います。
どうしたら安心して学校に通えるのか、しっかり本人と話し合いをしましょう。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
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