大人の場面緘黙症とは
場面緘黙症を発症するのはほとんどが幼少の頃と言われています。
だいたい3~5歳ごろの発症が多いとされているのですが、大人になってから発症するケースがどの位あるのか調べてみました。
※まず初めに、場面緘黙症とは何なのか知りたい方は、是非こちらのページをご覧ください。
大人になってから場面緘黙症になることはある?
まれに大人になってから場面緘黙症になる人が居ると聞いたことがあるので調べてみたのですが、大人になってからの発症率がどの程度なのか発表されている情報は見つかりませんでした。
大人になってからの発症についはてはまだ、研究が進んでいないようでした。
“極まれに“ ということでしたので、かなり少数であることが推測されますね。
幼少期から引きずっている場合も
場面緘黙症は大人になったら治るというイメージをお持ちの方もいらっしゃる様ですが、必ずしもそうではありません。
『大人の場面緘黙症』という言葉が出回っているのは、幼少期から引きずってしまい、大人になっても症状がある事で苦しんでいる方が沢山いらっしゃるからだと思います。
子供から大人へ成長するにつれて症状が軽くなり、周囲から見て分からなかったとしても、本人はとても息苦しい想いをしているという事も多いでしょう。
大人になって再発する事は?
幼少期に場面緘黙症を発症し治った場合でも、大人になってから再発するというケースがあるのか調べてみました。
学校でお話が出来るようになって、場面緘黙症が治ったと思っていたら、また話せない場面が出てきたという事はあるようです。
この場所では話せるようになったけど、こっちの場所では話せないというパターンもあります。
そのパターンは特定の場所だったり人だったり、その人によって様々です。
再発というより、学校では話せるようになったけれど、まだ特定の話せない状況が残っていたという方が自然な感じがします。
実際に私の場合もそうでした。
学校で必要なことは話せるようになってきても、グループでの話し合いや、話し慣れていない子と混ざって一緒に遊ぶ時なんかは一貫して話せないという状態が続きました。
大人になってからも、Aさんとは話せるけど、なぜかBさんとは話が出来ないということに悩まされたりもしました。
症状が緩和していけば、話せる人や状況も広がっていきます。
大人の場面緘黙症の症状例
大人になっても症状を引きずっている方の症状は、例えば職場ではこんな事があります。
●上司や同僚から受けた質問に答えられない
●会議で言いたいことがあっても発言することが出来ない
●休憩中に雑談する輪の中に入れない
●分からない事があっても質問する事が出来ない
●初めての場所・人が居ると上手く体が動かせなくなる(緘動)
その方の程度によって出てくる症状にも差がありますが、仕事をするにあたり、支障をきたす事が考えられますね。
コミュニケーションが上手く取れないという事は、本人にとってかなりストレスになるのではないでしょうか。
私は就職したての頃、みんなの雑談している輪に入るなんて絶対無理でした。
1対1で話すならまだ良いですが、いまだに大人数での会話は苦手だったりします。
職場でグループディスカッションがあっても、一切発言できずに落ち込んだこともありました。
大人になってからは支援が届きにくい
大人になるまで場面緘黙症の症状が治らないという事はよくあるようです。
大人になれば親離れもしますし、子供の頃よりも症状が和らいでいたりすれば、支援を受ける・治療を受けるという考えになりにくいかもしれません。
ですが、大人になっても症状が続くという事は本人にとって不安が続いたり、自己否定する人生になりかねません。
私のように、大人になって初めて自分が場面緘黙症だったことを知る人も少なくありません。
特に、場面緘黙症を知らずに育ち、これは自分の性格の問題だと思い込んでしまっているような方は、幼少のころ場面緘黙症の症状が出ていたことはないか、思い出してみてください。
私も場面緘黙症だったんだ、と気付く事が自分を変えていく第一歩になることと思います。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!
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