親がして良い対応・良くない対応
※初めに、場面緘黙症について知りたいかたはこちらの記事をご覧ください。
自分の子供が外で話せないとなると、親御さんとしてはかなり心配になるのではないでしょうか?
特に、場面緘黙症についてよくご存じでない場合には尚更です。
なんとか喋らせようとしますが、それが子供には負担となり悪循環になることもあります。
今回は、親としての対応はどんなことをするのが良いのかまとめてみました。
親がすると良くない対応
話すことを強要する
子供が外で何も話さないことを心配し、「ちゃんと挨拶しなさい」「話しなさい」などと言って、無理にでも話させようとすることは逆効果です。
場面緘黙症というのはわざと話さないのではないので、無理に話す努力をさせても改善は難しいでしょう。
話さない事を責める
「お家では話せるでしょ?」「なんで話さないの?」「ちゃんとお話ししなきゃダメでしょ」などとプレッシャーを与えても改善は見込めません。
ますます症状が悪化することもありますし、子供が自分はダメな子だと思い込んでしまえば改善に時間がかかってしまいます。
成長したら話すようになると思い何もしない
大人になれば話せるようになるから問題ないと思っている親御さんもいるようですが、出来るだけ早い段階でサポートを受けた方が、後々その子の安心や生きやすさがも増していきます。
それに、何のサポートもせずに成長した場合は、何らかの後遺症のようなものに悩まされると考えられます。
親がして良い対応
場面緘黙症の理解を深める
まずは親御さんが場面緘黙症のことをよく知り、理解することを最初にして欲しいと思います。
今はネットで調べれば色々な情報が手に入ります。
場面緘黙症の子を持つ親御さんのコミュニティに参加してみるのも良いと思います。
学校の先生に理解を求める
幼稚園や小学校の先生に子供の状況を説明し、理解を求めることも必要になってくるでしょう。
先生であっても、場面緘黙症のことを知らない場合も多いと思いますので、適切な対応をしていただくためにも理解を促しましょう。
どの程度の症状か整理する
場面緘黙症といっても、話せなくなる人や場所はそれぞれ違い、程度も違います。
お子さんがどの場所・人と話せないか、出来ることと出来ないことの整理をしておくと、どんな時に不安が大きくなるのか理解してあげられますので、対応もしやすくなります。
学校での状況も先生に細かく尋ねると良いでしょう。
場面緘黙症である事を受け入れてあげる
親としては、治したいがために色々とプレッシャーをかけがちになりますが、受け入れることは一番大事だと私は個人的に思っています。
話せない場面に遭遇した時、大人が思っている以上に子供は不安を抱えています。
話せない時は話さなくても良い、話せないのは悪い事ではないと、子供の不安をしっかり受け止めて安心してもらえるようにする事が、症状改善の第一歩かと思います。
外部に相談する
子供が急に外で話せなくなってしまい、どうしたら良いか分からないという事もあるかもしれません。
そんな時は悩みを抱え込まないで、まずはスクールカウンセラー・発達障害外来・心療内科などへ相談をしてみましょう。
場面緘黙症のことを知らない先生もいるかもしれませんが、その場合は詳しい専門家を紹介してもらうと良いでしょう。
親の対応まとめ
自分の子供の事となるとつい、ちゃんと人と話せるようにしなければ・・・と無理に話すことを要求してしまい、症状を悪化させてしまう事も多いです。
また、『話せないのは悪い事・話せるのが良い事』のように固定観念を押し付けてしまうこともあるのではないでしょうか?
まずは場面緘黙症について理解することから始め、子供の不安をできる限り取り除いてあげましょう。
話せない自分は認められない存在だと思ったり、プレッシャーを感じてしまうと、改善するのに時間がかかってしまいます。
なので子供を責めることなく、「話せないあなたもOK」という感じでしっかり受け入れてあげることこそが、症状改善に繋がっていくと考えられます。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!
場面緘黙症さんの心をケアするお手伝いを始めましたので、公式LINEをご用意しています。
ご登録頂いた方には、自己肯定感をアップしていただけるメソッドを無料でプレゼントしていますので、よかったら登録して下さいね!
コメント
[…] 前回の記事では、親がして良い対応・良くない対応を紹介していますが、今回は先生の対応について考えてみました。 […]