学校の先生・幼稚園の先生等の対応について
※初めに、場面緘黙症について知りたい方はこちらのページをご覧ください。
前回の記事では、親がして良い対応・良くない対応を紹介していますが、今回は先生の対応について考えてみました。
私の体験上、こうしたら良いと思うこと・こうして欲しかった事などを挙げています。
必ずしもこの様にしたらダメ・良いということではありませんのでご注意下さい。
先生がすると良くない対応
発声練習をさせる
喋らない・声が小さいからと言って、無理に声を出させようとするのは逆効果です。
場面緘黙症の子にとって、声が出せない場所や人の前で無理に練習をすることはかなり酷なことなんです。
声が出せない自分はダメな人間だという思い込みやプレッシャーを感じ、ますます発声が難しくなるかもしれません。
話せない事を責める
どうして話さないのか問い詰めたり、話せないのは悪い事だと責めても何の解決にもなりません。
そればかりか、本来なら味方であるべき先生が信用できない存在となってしまい、学校へ行く事への不安が大きくなってしまいます。
周りの子と同じ扱いをする
学校で話せないことが分かっても何の対処もせず、他の子供たちと全く同じ扱いをしていてはなかなか症状の改善は難しいと思われます。
私もそのように扱われてきた事が多かったですが、発表やグループ活動などはかなり苦痛でした。
先生がして良い対応
場面緘黙症を理解する
親御さんの対応にも出していますが、まずは場面緘黙症を知って理解することが一番かと思います。
インターネットで調べるだけでも沢山の情報は手に入ります。
答えを要求せずに接する
質問したり話しかけても無表情だったり、その子の症状の程度によっては何も答えられないかもしれません。
でも、何も答えなくても話しかけてくれる、問いかけてくれる存在というのは信頼できるものです。
決して問いかけに対して答えを要求せず、温かい気持ちで接してもらえると、安心から声が出せるようになったりもします。
親御さんと情報交換をする
お子さんがどんな時に不安になるのか、話せない場所や状況、どんな働きかけをしたら良いか等の情報を先生と親御さんで共有しておくと良いでしょう。
細かな情報交換をしておくことで、どの程度症状が改善しているか分かるかと思います。
出来る事はしっかり褒める
他の子とは比べずに、以前より出来るようになったことや、頑張っている事はしっかり褒めてあげて下さい。
話せないことに目を向けず、どんな小さなことでも褒めてあげることで、本人の場面緘黙症の問題を小さくすることが出来るのではないでしょうか。
クラスの子供達に理解を促す
低年齢の子供であるほど伝え方が難しいかもしれませんが、いじめに繋がらないためにもクラスの子に説明することは大切です。
場面緘黙症がどんなものなのか、どんな事をしたらいけないのか等を伝えて、思いやりを持って接してもらうようにすると良いと思われます。
先生の対応まとめ
どうしても話せないという事を問題視しがちになるかと思いますが、話せない事を決して責めたりせず、優しい気持ちで接してあげて欲しいと思います。
場面緘黙症の子は無表情であっても、心の中では喜んでいたり笑っていることもあります。
例え表情がなくても、何も答えてくれなくても、温かな気持ちで接していくことで信頼関係が生まれます。
先生の対応次第で、少しずつ話すことが出来るようになるかもしれません。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
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