友達作りのために、大人がしてあげられる事
※初めに、場面緘黙症について知りたい方はこちらのページをご覧ください。
場面緘黙症の子にとって、自分から友達を作ることは難しいことが多いです。
でも、お話の出来る友達が居ることで、心が救われたり、とても心強い存在となってくれることが期待できます。
今回は、低年齢(幼稚園~小学校低学年くらい)の場面緘黙症のお子さんのために大人がどんな手助けをしたら良いか、私独自の目線から考えてみました。
自宅で親が出来ること
お友達を自宅に招く
お家では問題なく会話ができているのであれば、かなりオススメです。
幼稚園くらいの子だと、親が介入しないと誰かの家に遊びに行ったり出来ないと思いますので、ここを利用します。
お友達を家に招いて遊んでいれば、場面緘黙症の本人は安心できますので自然に友達ともお話出来るようになり、信頼関係が出来るでしょう。
いきなりお友達の家に遊びに行ってしまうと、その子の兄弟だったり見た事のない人が居れば話せなくなったり、更に初めての場所では固まってしまって上手く遊べない事も考えられますので、注意が必要です。
何回か自分の家に来てもらって慣れてから相手の家に行く方が安心です。
お友達の親に事情を説明しておく
仲良くなったお友達の家に遊びに行く事になったときは、初めに相手の親に場面緘黙症の事を話した方が良いと思います。
慣れていない人が居るだけで、声を出せなくなってしまう事もありますので、「この子は挨拶もしないで・・・」と誤解されてしまう可能性があります。
実際に私も仲の良い友人の家に行った時、お母さんやお婆ちゃんに挨拶するのが精一杯で、何か聞かれても答えられなくなってしまう事がありました。
変な子だなと思われていたようなので、そうならないためには簡単にでも子供の症状について話しておくと良いでしょう。
幼稚園・小学校で先生が出来る事
休み時間は少人数で遊ばせる
幼稚園や保育園では少人数で遊ばせることが難しいかもしれませんが、遊びが円滑になるように介入すると良いかと思います。
小学校の場合は、お友達に協力してもらうように先生から話して、空いている教室を使ったり支援学級の教室を使わせてもらって遊べるよう、仕向けてあげること等が出来るかと思います。
場面緘黙症の子は休み時間に孤立してしまいがちなので、休み時間がとても辛い子も居ます。
かといって大人数の中では上手く遊べないので、少しでも先生からの協力があるのと無いのとでは、休み時間に安心して過ごせるかどうかが変わってきます。
クラスの子に理解を促す
クラスメイト達に、場面緘黙症とはどんなものなのか正しく理解してもらうことは大切だと思われます。
低年齢であるほど理解するのが難しいかもしれませんが、子供たちは素直です。
困った時に助けてあげられるよう、助けるべき存在だという雰囲気作りをしてもらえたら良いかと思います。
私が子供の頃は残念ながら場面緘黙症という認知がされておらず、先生からのフォローも特に何も無かったこともあり、クラスの子からはからかわれる事も多くありました。
説明したからと言って、それがゼロにはならないかもしれませんが、場面緘黙症という症状が周囲に認知されているのとされていないのでは、みんなの対応が変わってくると思われます。
ぜひ、温かな目で見守ってもらえるに、先生からきちんとお話してもらえたらと思います。
大人がしてあげられる事のまとめ
安心して話せるお友達が増えれば、少しづつ家以外でもお話ができるようになってくるでしょう。
親や先生が介入してお友達との距離を縮めてあげることで、場面緘黙症の症状改善にも繋がるのではないかと私は考えます。
特に低年齢であれば、周囲の大人が色々と良い方向に仕向けてあげることが出来ますので、なるべく低年齢のうちに対策をしてあげましょう。
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
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