場面緘黙症だった子供の頃、出来なくて困った事

場面緘黙症だった管理人の体験談

保育園~小学生までで困っていた事について

 

※初めに、場面緘黙症について知りたい方はこちらのページをご覧ください。

 

私の場合、学校などで困った事があっても先生や親に助けを求めることが出来ませんでした。

家に帰ってから「今日こういうことが出来なくて困った・・・」とか言いずらいお子さんも居ると思われますので、あくまで私の場合の例ですがシェアしていきたいと思います。

元場面緘黙症の方には共感できる内容もあるのではないかな?と思います。

 

 

保育園・幼稚園で困っていた事

【3~5歳のころ保育園・6歳のころ幼稚園に通っていました】

●トイレに行けない

私が保育園で一番困っていた事です。

自由に遊んでいる時間ならまだしも、先生の指導が入っている間や皆が集まって活動をしている時は特に無理でした。

「トイレに行きたい」という一言が言えず、ずっと我慢していることが多かったです。

また、先生から「トイレ行きたい人いますか?」という呼びかけがあっても、「私も」と言えないこともよくあって、今思うとトイレの問題は辛かったなと思います。

 

 

●先生にお願い出来ない

例えば、折り紙で遊びたい時は先生に「折り紙ください」と言って出してもらわないと、勝手には使えないのですが、なかなか「これで遊びたい」という事を言葉で伝えることが出来ませんでした。

本当はもっと違う色の折り紙を使いたいのだけれど、言えないので余った折り紙ばかり使って遊んでいました。

先生の許可が要る様な遊びは、自分で伝えられないので我慢しているという事もあるかもしれません。

 

 

●断れない

当時の私は、お友達からの誘いには首を振って答えていた記憶がありますが、どうしても言葉で伝えられない為、押しの強い子の誘いに断れませんでした。

ままごとでの役は勝手に決められる事が多かったです。

本当は嫌だと思っていても言葉で違う役が良いとか言えないので、だいたい言われるがままにされていました。

ままごとに必要なセリフみたいなのは言わないから面白くないかもしれませんが、嫌だって言わないし「この子は何でも引き受けてくれるからラッキー」ぐらいに思われていたと思います。

 

 

小学校で困っていた事

●一緒に遊ぼうと言えない

保育園や幼稚園の頃はまだ集団で遊んだり、先生が関与することが多かった為、一緒に遊ぶ友達はいました。

でも小学生になれば休み時間に遊ぶ友達は自分で見つけなくてはなりませんでした。

仲の良い友達も居たのですが、その子とクラスが離れたときは特に困りました。(嫌われてしまい一緒に遊べなくなったという事もあります。)

低学年の時は特に、クラスメイトに声をかけることも出来なかったので、孤立することもありました。

 

 

●発表に時間がかかる

授業でみんなの前に出て発表をすることは、とても苦手でした。

でも、やって下さいと言われた事は無理にでもやらなきゃいけないと思っていました。

まず声を出す事に時間がかかってしまうので、前に出て行ってもなかなか発表が始まらず、「まだ?」とクラスメイトに言われることもありました。

声は小さいし、話は途切れ途切れという感じでしたが、何とかやっていました。

これは本人にかなりストレスがかかるので、無理にやらせないほうが良いかなと思います。

 

 

●グループディスカッションに参加出来ない

これは授業の中で、発表と同じくらい大変な事でした。

他の記事にも書いていますが、たとえ少人数での話し合いも一言も発言できず、固まっている状態でした。

イエスかノーで答えられる質問なら状況により、「うん」くらいは言えたのですが、クラスメイトからの「あなたはどう思う?」という問いかけには何も答えられず困っていました。

私にはみんなみたいに楽しく話し合いができない・・・と、そんな自分が嫌だったので、場面緘黙症の子が居るクラスは少しやり方を変えた方が良いかもしれません。

 

 

困っていた事まとめ

いかがでしたか?

私も子供の頃こんな事あったな、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

場面緘黙症の子は自分から誰かに話しかけることが難しいので、困っていても訴えてこない事がほとんどだと思います。

周囲から見ていて分かる事もありますが、よく見ていても無表情で分かりずらいことも多々あると思われます。

定期的に担任の先生や親御さんから、困りごとがないか聞いてあげられると良いのかなと私は感じました。

 

 

 

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