場面緘黙症の子への言葉がけについて
※初めに、場面緘黙症について知りたいかたは、場面緘黙症とはいったいなにかのページをご覧ください。
場面緘黙症のお子さんへの言葉かけってなかなか難しいと思います。
同じ場面緘黙症でもお子さんの性格は様々なので、傷付きやすい繊細なタイプの子も居ればそうでもない感じの子も居ます。
私はHSPでもあり、かなり傷付きやすいタイプだったので、色んな人の言葉にかなりショックを受けていた時期もあります。
今回は私の目線から考えますので、主に繊細タイプのお子さん向けに参考にして頂けたらなと思います。
※HSPについてはHSPとは?の記事をご覧下さい。
家庭で家族にして欲しい言葉がけ
褒める言葉
これが一番大事だと思いますが、とにかく出来ることにフォーカスしてあげて欲しいです。
褒める時には、外で話せない事は一切無視して、「○○が上手・○○が出来るようになった」こと等を言葉で伝えてあげると良いと思います。
出来れば1日1回は何かしら褒めてあげましょう。
「可愛いね・カッコいいね」などの単純な事でも良いです。
褒め言葉は自己肯定感を上げてくれますし、自信につながります。
無理しないで良いよ
場面緘黙症のお子さんは、人の何倍も無理てをしいることがあります。
学校では話したくても話せず、その場に居るという事だけでも負担です。
私自身もそうでしたが、かなり我慢していることも多いです。
お子さんが学校に行きたくないと言う事があるかもしれませんが、そんな時に「無理しなくて良いよ」と言ってあげられると、私の気持ちを理解してくれているんだと安心できると思います。
例え今は、不登校だったとしても、無理はさせないよという態度を親が見せてあげると良いのではないでしょうか。
そのままで良いよ
場面緘黙症の子は学校では周囲から喋ることを求められたりして、「私もっと頑張らないといけない・喋れないのは悪い事」と思わされてしまう事があります。
私は喋れない事で、価値のない人間だとまで思い込んでいましたし、頑張れと言われてもプレッシャーになるだけで逆効果でした。
なので、場面緘黙症の子は喋れるようにならなきゃと、いつもプレッシャーを感じている子も多いです。
そこを「そのままで良い・変わらなくても良い」と親が言ってあげられたら、かなり安心すると思います。
場面緘黙症の子が話せるようになるには、安心できる環境があるという事が大前提だと私は思います。
先生にして欲しい言葉がけ
褒める言葉
学校でも褒める言葉かけはとても重要だと思われます。
喋れない場面が多いほど、学校に居る時に「自分はダメだ・・・」という気持ちが大きくなりがちです。
今日出来た事(勉強・運動が出来た、絵が上手に描けた、お掃除が上手だった等)どんな小さい事でも褒めてあげて欲しいと思います。
先生から褒められるのは他の子ももちろん嬉しい事と思いますが、場面緘黙症の子も当然嬉しい訳です。
無表情で喜んでいるのか分かりにくい事も多いですが、必ず届いています。
なにで遊びたいか聞く
これは特に幼稚園・保育園での言葉かけになるのですが、
未就学児の場合は、先生が遊びにも介入しやすい時期になります。
私の場合、友達に混ざって遊びたくても自分から声が掛けられなかったり、本当は違う遊びがしたいのに断れずやりたくない遊びを我慢してやっているなんて事もありました。
遊びこそ自由にさせてあげたいので、「これで遊ぶ?何で遊びたい?」などの声かけを時々してあげると良いのではないでしょうか。
困った時は相談してね
「今何か困ったことある?」という声かけだと、急に質問されても何も喋れなくなってしまう事が多いです。
実際、困っていても自分から先生に声をかけることも出来ないかもしれません。
それでも、先生は君の味方であって、困ったときは助けるから頼ってねという感じが伝わるだけで違うと思います。
先生は味方なんだという安心感が生まれれば、その先生となら喋れるという状態になる可能性も大いにあります。
大人にして欲しい言葉がけ まとめ
親からも先生からも、まず場面緘黙症の子の良い所や出来たことを褒めるのはとても大事です。
話す時はとにかく肯定的な言葉を使い、なるべく否定的な言葉を口にしない方が良いでしょう。
症状の程度や心の繊細さもみんな違うので、どんな対応をしたら良いか迷うこともあると思いますが、共通して言えることは、
「頑張れ頑張れ」とプレッシャーを与えるよりも、喋れないことに目を向けず、安心できるような言葉をかけてあげることの方が遥かに良いと私は考えます。
喋れるようになる第一歩は、場面緘黙症の子が安心できる環境が大切です。
肯定的な言葉をたくさんかけてあげて頂きたいなと思います!
場面緘黙症で辛い思いをしている方へ
私自身、場面緘黙症で傷付いたり辛い思いを沢山してきました。
ですが、自分の心にあるマイナスの感情を手放したり心を癒すことを学び、どんどん生きやすくなってきました。
今では物事の考え方も変わり、何事もプラスでもマイナスでもなくニュートラルに捉えられるようになっています!
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